2026年9月18日旅行
STORY 068

万博で感じた熱量を、もう一度追いかけて

万博で感じた熱量を、もう一度追いかけて

AI学習アプリで英語を勉強していたのですが、上達の実感が薄いままでした。AIは受け答えを「待ってくれる」ので、実際の会話の雰囲気や熱量が感じられる場所を探していました。海外旅行中にうまく言葉が出てこなかったこともあり、英語そのものの慣れに加えて、実際の会話にも慣れていないような感触を持っていたのです。

さかのぼると、きっかけは大阪・関西万博でした。私は電車が好きで、新しく開業する「夢洲駅」を見ようと大阪に向かい、「そのついで」で万博を訪れたんです。それまでの私は海外文化に馴染みがなく、英語もまったく話せませんでした。海外の国々は、地図やニュースで見るだけの遠い存在でした。

でも万博には、初めて見る世界が広がっていました。それまで単なる「名称」に過ぎなかった国々が、本当に存在していて、自分たちの文化を伝えようと今ここにいる。そんな風に感じたのを覚えています。

初めて訪れたドイツパビリオンでは、ドイツ人のスタッフが日本語で懸命に案内してくれました。その真剣な姿に圧倒される一方で、私は英語もドイツ語も話せず、相手の国についてもほとんど知らないことを申し訳なく感じました。相手はこんなに真剣に親身に歩み寄ってくれているのに、自分は何もできていない。せめてそれなら、しっかり敬意を持って展示を見よう。そこにいる人たちや文化を尊重しよう、これなら自分にもできる、やろう!と強く思いました。これが、私と「世界」との関係の始まりかもしれません。

万博が閉幕したときには大きな喪失感に襲われました。大切な友達が忽然と消えてしまったような、強烈な寂しさでした。またあの人達に会いたい、話したい。そう思って英語の学習を始めました。

実は、他の英会話スクールとLanCulのどちらにするかで非常に悩みました。仕事で英語を使うとか、海外長期滞在をするといった経験が全くなかったので、しっかりスクールでやった方が良いのか、LanCulで楽しくやったほうが良いのか。決め手は、英語圏の先生としか会えないスクールよりも、多国籍なメイトたちと会えるほうが、自分がなぜ英語をやろうと思ったのかの考えに近いと思えたことでした。万博で感じたあの熱量を、また感じられるのではと思ったんです。

はじめは会話のスピードについていくので精一杯でした。初めてセッションに参加したとき、「これが実際の会話スピードか!」と驚いたのを覚えています。通ううちに、だんだんとついていけるようになり、「このスピードについていきたい」「自分もこの会話に混ざりたい」、さらには相手が生身の人間だからこそ「こんなことを言ったら喜んでくれるかな」「笑いを取りたい」といった、もっとやってみたいという欲が出てきました。

まだまだ英語は勉強中ですが、「感情を入れて話す」とか、「思いを伝える」のは、かなり上達できていると思います。

行き止まり、終点だったはずの夢洲駅から、線路が続いているように、今では感じます。

— Yutaro さん・日比谷 (有楽町)
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