【名言英会話】iPhoneやMacの生みの親。スティーブ・ジョブズから学ぶハングリー精神と英語表現のアイキャッチ

【名言英会話】iPhoneやMacの生みの親。スティーブ・ジョブズから学ぶハングリー精神と英語表現

編集スタッフ:ランカル編集部

今すぐ名言から英語フレーズを学ぶ

突然ですが、「Stay Hungry. Stay Foolish.」というフレーズを聞いたことがありますか?
一度は耳にしたことがある!という方も多いかもしれません。

そこで紹介したいのは、名言から英会話の上達につながるヒントを学ぶ新シリーズ「名言英会話」。

第一回は、数々の革新的なプロダクトを世に届けたスティーブ・ジョブズの”Stay Hungry. Stay Foolish”をはじめ、彼の名プレゼンからいくつか使える表現をピックアップ!

これを機に、興味のある分野の映像や音声、著名人のスピーチから英語を上達させる楽しさを実感してみてください。
そして、学んだ後はアウトプットもお忘れなく!

それでは早速みていきましょう。

*Steve Jobsが亡くなって10年を記念して、追悼の意を表し、また彼の功績を称えるために作成された映像。
(c) youtube.com

MacやiPhoneを生み出し、世界を変えたApple社の創設者とは?


スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)

アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ出身の実業家。

1976 年、21歳の時にスティーブ・ウォズニアックと共にApple社を設立。
1984年にMacintosh(マッキントッシュ)を発表し好評価を得ます。

しかし、ジョブズが30歳の時、自ら採用した経営陣に裏切られる形でApple社から解雇され会社を退くことになってしまいます。

解雇された後は、NeXT(1985年)、そしてコンピューターアニメーションを手がけるピクサー・アニメーション・スタジオ(1986 年)を設立。

それから10年後、経営難に陥っていたAppleはNeXTを買収し、ジョブズは再びAppleに舞い戻ります。

彼はそこでNeXTで開発した技術を活かし、低迷していたAppleの危機を脱していき、iPod、iPhone、iPadなどのヒット製品を続々と世に送り出すAppleの現在の姿へと進化させていきます。

*2007年に基調講演にてiPhone1を発表したSteve Jobs
(c) youtube.com

今では当たり前となっているスマートフォンですが、「iPhone」は発売当時、世界に衝撃をもたらしました。

手のひらに乗る小さなコンピューターで、多くのことが出来るようになったのです。

何よりスティーブ・ジョブズによるプレゼンが話題になりましたので、まずはその中からいくつか使える表現をご紹介します。

スティーブ・ジョブズ  スタンフォード大学卒業式のスピーチ

(c) youtube.com

冒頭でご紹介した「Stay Hungry. Stay Foolish.」が登場するのが、2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチです。

スティーブ・ジョブズの半生から癌の宣告から得た考え方など、3つのお話に分れているこのスピーチから印象に残るワンフレーズを紹介していきます。
また合わせて、日常会話でも使えるポイントや英語表現を解説していきます。

ではさっそくみていきましょう!

“スティーブジョブズ”のスピーチから、印象的なフレーズをわかりやすく解説!

01
今の行動が将来につながる、実を結ぶ。

一つ目の話では「人生の点と点の繋がり」を語っています。

話はジョブズが生まれてすぐに養子に出されるところから始まります。

彼は養父母の経済状況を考え、大学を半年で中退します。
しかしその後もおよそ一年半隠れて受講を続けていました。

そのときに熱心に受けていた授業が「カリグラフィ」。
当時について、彼は「科学ではとらえきれない伝統的で芸術的な文字の世界のとりこになった」と話しています。

そしてその授業からインスピレーションを受けたジョブズは、後にMacのフォントや字間調整機能を発表します。

「もちろん学生時代にはこの授業がこんな風に役立つとは考えていなかった。後から振り返った時に、点と点がつながった」と語っています。

またジョブズは次のような皮肉もスピーチの中で言っています。

もしもジョブズがカリグラフィの授業を受けていなければ、当たり前になっているパソコンの様々なフォントはなかったかもしれないと考えると不思議ですね。

02
夢中になるものを見つけるまで。

二つ目の話では「愛と損失」について語っています。

自分のつくった会社Appleを追われることになったジョブズ。
この経験はとても苦い薬でしたが、新たな起業や妻との出会いにつながったといいます。

仕事でも恋愛でも大好きなことを見つけるのが大切であり、だから、見つけるまでは探し続けてください。立ち止まってはいけない。」と語っています。

ご紹介した名言に登場する英単語「settle」には「定住する、甘んずる」などの意味があります。
ここでは「Don’t settle.」を「立ち止まってはいけない」と訳しましたが、「妥協してはいけない」という意味もあります。

このように、スピーチを聞く人、読む人によって、受け取り方や解釈が異なるのが英語学習の面白い部分でもあります。
ぜひほかの訳もチェックしてみてくださいね。

03
もし人生最後の日だとしたら。

三つ目の話では「」について語っています。
この問いかけは、胸に来るものがありませんか? 

ジョブズは自らが膵臓がんと診断された経験から、「『自分はまもなく死ぬ』という認識が重大な決断を下すときに一番役立つ」と語ります。

またスピーチ内で彼は「あなたの時間には限りがあります。だから、他の人の意に沿って生きて時間を無駄にしないでください。」とも話しています。
この言葉も響きますよね。

名言の「If today were the last day of my life」の部分はこの形が使われています。

If I were…と一人称なのに、ここでwasではなく、「were」を使うには理由があります。

それは、非現実的な仮定のお話だからです。
有名なのは「If I were you…(もし自分だったら…)」ですね。

覚えておくとさまざまな場面で活躍します。

(c) youtube.com

そしてスピーチの最後に、ジョブズは

そして最も重要なことは自分の心や直感に従うことです。心や直感は、あなたは自分が本当はどうなりたいかと、なぜかもう分かっています。その他のことは二の次なのです。

と述べたあと、全地球カタログ(The Whole Earth Catalog)の背表紙に載っていた「Stay Hungry. Stay foolish.」という言葉でスピーチを締めくくります。

人生には間違いなく限りがある。
他人の考えに従うのではなく、自分のやりたいことをしてほしい。
そういった思いがこの「Stay Hungry. Stay foolish.」にこめられているのではないでしょうか。

“スティーブ・ジョブズ”名言から学ぶ英語フレーズ

01
人生を豊かに ―
iPhoneを生んだ考え方

ジョブズが16歳の時、後にApple社をともにつくることになるスティーブ・ウォズニアックと出会います。

そして二人は無料で長距離電話をかける装置を作り上げ、発売します。
この装置は違法ではあったものの、この頃からユーザーの暮らしがより良くなるような物を作ろうとしていたことが分かります。

「物を売る」という短期的な目標ではなく、その先にある「人々の人生を豊かにすること」を目標に。

英語学習で考えれば「英語を話すこと」が目的ではなく、「英語で自分は人生や暮らしをどう充実させたいか?」を考えると、より楽しく熱意を持って英語を学べるのではないでしょうか。

02
失敗を素直に認め、次の挑戦へ。

Mac、iPhone、iPodなど、みんなが知っているヒット作を世に出し続けたジョブズでしたが、そんな彼にも失敗はありました。

例えば1983年にオフィス向けとして売り出され、当時では先進的だったコンピューター「Apple Lisa」。
値段が高いこと、動作が遅いこと、大きすぎることなどからあまり売れなかったといいます。

しかし、そのわずか1年後に「Macintosh」を発売。
かなり改良された製品で、こちらはヒット商品となりました。
失敗が生かされた結果と言えるでしょう。

(c) youtube.com

偉大な業績を残しているジョブズであっても、失敗はつきもの。
失敗はすぐに振り返り、次に活かす。
英会話の習得の際にも役立つ考え方ですね。

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いかがでしたか?
既に今回のスピーチをよく知っていた方も、初めて聞いた、読んだという
方もいらっしゃると思います。

スピーチには、普段の生活で使える実践的な英語フレーズや単語がたくさん含まれています。
またそれだけではなく、話す人の考え方や思い、人生観などが含まれていて、胸に響く言葉が多くあります。

今回紹介したジョブズのスピーチはもちろん、気になるスピーチがあったらぜひ英語学習に役立ててみてくださいね。

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気になる方はランカルの動画学習からピックアップした動画をぜひチェックしてみてくださいね。

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