ビリー・アイリッシュに学ぶ英語とあしたの歩き方のアイキャッチ

ビリー・アイリッシュに学ぶ英語とあしたの歩き方

編集スタッフ:Lina

音楽って出会った瞬間から、人の心を動かす力がありますよね。
そんな普段はリズムや雰囲気を楽しむ洋楽も、気にしてみると意外と日常で使えるフレーズがちりばめられています
また、歌詞内での英語の使い方から異文化を知ることもできるので、多くのバイリンガルも活用してきた勉強法でもあります。

そこでこの連載では、海外の様々なジャンルで活躍する洋楽アーティストの名言や歌詞を通して、英語と彼らの生き方を合わせて紹介していきたいと思います。

第1回目では、自分を愛し、尊重することの大切さを思い出させてくれる人物をご紹介します。

 

毎日がもっと前向きになる、オススメアーティストをピックアップ

記念すべき第1回目にご紹介するのは、2019年にリリースされた「Bad Guy」で日本でも一躍人気となった『ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)』です。
彼女は幼い頃から様々な困難を乗り越え、その経験談は私の心にも強く訴えるものがありました。


出典:Billie Eilish Youtube公式チャンネル

 

彼女の代表的な曲ってどんなの?

彼女の代表曲「bad guy」は、全米シングルチャート1位を獲得し、2000年以降に生まれたアーティストとして史上初の偉業を達成。
日本でもドラマ主題歌として抜擢された。

2021年に公開予定の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、主題歌「No Time To Die」を最年少で制作、歌唱。
同楽曲は、彼女初のUKシングル1位、初の女性シンガーが担当した007主題歌1位、そして2020年UK発売初週で最も売れた曲となった。

その他にも、代表曲として「when the party is over」「everything i wanted」などがある。

「ビリーアイリッシュを知らなかった人でも、 『bad guy』 はどこかで一度は聞いたことあるのでは無いでしょうか?
この曲のサビで登場する “Duh?”というセリフはこの曲を機に一世風靡し、今では日常会話で頻繁に使われるほどの影響を及ぼしたと言われています。
実際に、ランカル英会話に所属する外国籍メイト*に聞いてみましょう。」
*ランカルでは、講師と生徒ではなく、フラットに楽しむ英会話のMC役を親しみ込めてメイトと呼んでいます。

duh?でしょ?(当たり前でしょ?)

「実はある時期から周りで “Duh?”と使う人が急に増えて、後からそれが彼女の曲だったんだって気づいたんだ。それ以降友達との間で、私が “Duh?”と口に出せば、誰かが必ず口ずさむといったくらいメロディーが耳に残ってるの(笑) 」

「なるほど。
外国で言葉が通じない時でもこうして一つの単語でも誰かと意気投合できるのは音楽やカルチャーに国境はないことの表れであるし、英語を学ぶ上でも重要なことですよね。
それではもう1人ランカル英会話のメイトに聞いてみましょう。」

「彼女の曲は好きだよ。
最初は髪色や年齢など見た目の印象が強くて、若者向けのアーティストだから…と思っていたけど、聞いてるうちにクセになるし人柄やエピソードも好感が持てるから好きになっていったんだ。
アーティストに限らず、見た目や年齢などの先入観で好き嫌いを無意識に判断してしまう時があるけど、そうやって自分の可能性を知らず知らず狭めていたのに気付かされたよ。」

「実は、今回ビリーアイリッシュを紹介するにあたって様々な国籍の外国人に話を聞きましたが、かなり多かった意見が『曲よりも、人柄や人格で彼女を好きになった。』というコメント。
ということで今回は、ビリーアイリッシュの名言や歌詞を紹介しながら、彼女の人気に迫りつつ英語上達につながる秘訣を紹介していきたいと思います。」

 

“ビリー・アイリッシュ”ってどんな人?

生い立ち

2001年12月18日生まれの19歳、米国ロサンゼルス在住のシンガー・ソングライター。
俳優を両親に持ち、ロサンゼルスで生まれ育った彼女は、ホームスクール*で育ち、8歳で児童合唱団に参加。
ジャスティン・ビーバーやアヴリルラヴィーンの大ファンでもあり、当時すでに作曲やプロデュースをしていた兄のフィニアスを追いかけるように、11歳から作曲し音楽活動をスタートさせる。
*学校に通学せず、家庭に拠点を置いて学習を行うことをいう。伝統にとらわれないオルタナティブ教育の形式のひとつ。

人柄

日本だけでなく世界中で問題視される人種差別から現代の若者が抱える自殺やいじめなどの内心的な問題に対して声を上げる姿勢が多くのファンを惹きつける。
オーバーサイズのファッションと奇抜なグリーンのヘアカラーが印象的な彼女は、常に他人を恐れず歯に衣着せぬ発言で世間から注目を浴びることも多い。

また幼いころから「トゥレット障害」*という症状を抱えているが、公で堂々と振る舞う姿勢から同じ悩みを抱える若者からも共感を集めている。
*自分の意志とは関係なく突然けいれんしたように顔や体が動く障害。別名チック症。本人の意志とは無関係に複数のチックが繰り返し起こる疾患。日本では発達障害に含まれる。

日本ではあまり聞き馴染みのないホームスクーリング
実はアメリカや海外では「自主性に任せて本人の学習する意欲・興味に従って学習を進めることができる」一種のオルタナティブ教育として盛んな地域や国があります。
そうした教育が理由で自由な発想かつ独創性・創造性の高いアーティストが誕生したのも納得がいきますね。
では早速、彼女の名言を見ていきましょう。

 

歌詞と名言から学ぶ英会話

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インタビュー時にての発言。

こちらのセリフは彼女の行動や姿勢を体現してるといっても過言ではない言葉。
ホームスクールで育った彼女は、決まった枠にはまらず画一的な考えを養うことで彼女自身のアイデンティティを形成していきました。
この背景は、彼女の他人の意見に流されず、自分の思いつくままに好きなことや進みたい道へ突き進む強さと活力をもたらしてくれているようです。

「言葉にすることは簡単でも、行動で示すことは難しいですよね。
やりたい、やってみたい、という気持ちを閉じ込めないことが、自分が自分でいていいんだという自信につながり、自分自身でいることができるのではないでしょうか。
その想いを歌詞やSNSを通して世界中に発信し続け体現する彼女だからこそ、この言葉の説得力があるのかもしれませんね。」


出典:Billie Eilish Youtube公式チャンネル

 

02

彼女は歌の中の歌詞でも、同じような気持ちを私たちに訴えていました。
こちらは代表曲『bad guy』の冒頭部分にでてくるフレーズです。

「確かに学校や会社、友達のなかで足並みを揃えて『普通』でいることが日本では良いと考えられる風潮もありますが、周囲に臆することなく自己主張をすることで新しい発見や楽しさを見つけられるのかもしれませんね。」


出典:Billie Eilish Youtube公式チャンネル

 

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こちらは『Copycat』という曲の中のワンフレーズ。
Copycatとは誰かの真似をする人のことを意味し、この歌の中ではそんなcopycatを痛烈に批判し、唯一無二の存在として堂々と生きる自分を愛する強さを歌っています。

フレーズだけで見るとインパクトが強いですが、とても意味の深い言葉。
彼女は普段からいじめや人種差別などに対して、人格を尊重することの大事さを訴えており、この歌詞からも自分という存在を尊重し自分を誰よりも愛してあげることが私たちには必要だと伝えています。


出典:Billie Eilish Youtube公式チャンネル

 

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こちらもインタビュー内で彼女が発した言葉。
誰にだって悪いことは起きる、しかし悪いことが起きたという事実やネガティブの状態で終わらせるのではなく、それをどう活かしていくかが大切だと伝えています。
彼女は幼いころからトゥレット障害を抱え幾度となく困難にぶつかってきました。
しかし、その経験をバネに強いエネルギーへと変える強さを持つことで、彼女の人生をさらに豊かなものへしていきました。

人はみな、失敗や上手くいかないことがあると自分が悪かったのかな、と責めてしまうこともあると思います。
しかし『失敗も経験のうち』という言葉があるように、次の成功への材料に変えてしまう考え方を常に意識するだけで、私たちの自己肯定感を高めてくれるかもしれません。

「私もこの言葉に出会って、悪いことが起きるのは私だけじゃない、だからこそ必要以上に自分を責めず、良いことのための糧にしていこうと思うことができました。
そうやって思えると、昨日よりちょっと自分のことが好きになれたような気がしますよね。」

 

洋楽で英会話を上達する方法

英語を学ぶ際に忘れてはいけないこと。
それは、英語でのコミュニケーションには「言語」と「文化」の二重の壁を乗り越える必要があるということ。
その点で洋楽での英会話学習は、その両者を自然に吸収することを可能にし、かつ楽しく続けられるので初心者〜中級者にはオススメの学習方法だと言えます。
音楽なら気負わず気軽に口ずさむこともできるので、発音のアウトプットの練習にもなります。
また以前紹介した、バイリンガルを対象にした調査記事「おすすめの勉強法」でもお伝えしているので気になる方はそちらの記事もご覧ください。

 

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いつも自信がなかった、上手く話せなかった、失敗を繰り返してばかり。
そんな中でも必死に毎日を生きる人がほとんどだと思います。

しかし自分を愛し自分を認め、自分の力で自己肯定感を高めてあげること
それが日々を前向きに、自分らしい充実した幸せを見つける第一歩になるのではないでしょうか。

また、自分自身であり続けるには、自分をよく知り感情を正しく表現するスキルが必要ですよね。
LanCul英会話ではそんな教科書では学ぶことの出来ない、日常的でより実践的な英会話を学ぶことができます。
気になる方は下のプレビュー動画をチェックしてみてくださいね。

自己表現力<プレビュー>

 

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