【えいごで読む物語】オリンピック -The Olympic Games(英文)
「RとLの発音を練習しているけれど、なかなか上達しない…。」
「どうやって練習すれば、ネイティブのような発音は身につくの?」
「伝えている単語は合っているはずなのに、違う意味として解釈されてしまう!」
このように、英語学習者のなかには発音でつまずいてしまう人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は英語の発音のコツや英語の発音を矯正する3つの方法について解説していきます。
「実は、発音を矯正するとリスニング力もUPするんです!『聞き取りが苦手…。』というあなたも、今回ご紹介する発音練習・矯正にぜひチャレンジしてみてくださいね。」
あなたは「言語転移」という言葉を聞いたことはありますか?
言語転移とは、すでに習得している言語のルールや特徴を、学習している言語にも適用してしまうことを指します。
英語の発音に関しても、この言語転移が起きることによって、特定の単語や表現の発音に苦戦してしまうことがあります。
*言語転移がプラスに働くことを「正の転移」、マイナスに働くことを「負の転移」といいます。
「私たちはしらずしらずに、母語の言語ルールを良くも悪くも適用してしまうなんて驚きですよね。でも、むしろ『言語転移がある』ということを知った上で、取り組むことでより効率的に発音練習をすることができるかもしれません。」
日本語と英語の発音には上のような違いがあります。
日本語はその特性上、子音と母音を組み合わせて発音するような仕組みを持ちます。
一方で、英語は日本語と異なり、子音と母音が分かれています。
そのため、日本語の特徴を英語に使って発音することで「ジャパニーズイングリッシュ」、つまりはカタカナ英語の発音になってしまいます。
英語の発音のコツは「音として英語を認識すること」です。
発音は、文字として言葉を捉えても発音は決して上達はしません。
「発音記号を参考にして発音練習したけどネイティブに意味が伝わらなかったり、違う単語に認識されてしまった…。」なんて経験はありませんか?
発音記号や文字に引っ張られすぎてしまうことで、このようなことが起きてしまいます。
音を捉え、理解することに焦点を当てて、練習に取り組んでいきましょう!
ここまで、英語の発音のコツについてお話ししてきました。
しかし、「実際にどのように発音矯正をすればいいの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?
ここでは、私の実体験を含めて発音矯正におすすめな方法を4つご紹介したいと思います。
それぞれ順番に解説していきますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
1つ目はスクリプトのある音声を繰り返し聴くことです。
英語学習をこれから本格的に始めていく人や、あまりネイティブスピーカーの英語を耳にしたことがない人にはおすすめの方法です。
この方法では、英語を文字としてではなく音として触れていくため、自然とネイティブの発音を理解することができます。
実際に取り組む際は、次のポイントに気をつけてくださいね。
音声を聴きながらテキストの文字を追ってしまうと、音としてではなく文字として認識してしてしまい、発音矯正にはなりません。
「どんな単語を使っているんだろう?」「どんな表現が出てきたのかな?」と気になってしまう気持ちをぐっと押さえて、とにかく音声を聞くことに注力しましょう。
一つ一つの文字や文章の意味を理解することに力を入れすぎてしまうと、本来の目的からずれてしまい、音よりも意味を理解することになってしまいます。
分からない単語や表現がでてきても、一度は最後まで聞き通しましょう。
英語に触れている時間を長くすることで、英語に慣れ、正しい発音が自分の頭の中に記録されていきます。
通学・通勤の時間、料理をしている時間など、スキマ時間を使って聞き流しを行い、英語に触れる時間を増やしましょう!
「まずは1ヶ月間、毎日30分ほどこの練習法にチャレンジしてみましょう!最初はネイティブのスピードに慣れることを目標にしてみてくださいね。英語に対して苦手意識がある方は、字幕機能のあるYouTubeやNetflixを練習用の音声として使うことで、楽しみながら取り組むことができるためおすすめです!」
2つ目はシャドーイングを行うことです。
実際のネイティブ音声を聞きながら、声に出して音を真似ることで正確な発音を手にすることができます。
また具体的には、次のメリットが期待できます。
ここでは、初心者さんから挑戦できるシャドーイングの方法についてご紹介します。
この6つのプロセスを踏めば、英語の発音が良くなるだけでなく英語の基礎力の向上にも繋がります!
シャドーイングは数分からでも取り組むことができるため、ぜひ一度試してみてくださいね。
少し上級者向けにはなりますが、ある程度のリスニング能力がついたらラジオやPodcastを聴くこともおすすめです。
スクリプトが用意されている音声の場合は、英語学習者向けにゆっくりと文章を読むことがあります。
一方で、英語のラジオやPodcastはネイティブ向けに配信されているものもあるため、ネイティブスピードの英語に慣れることができます。
Apple Podcast AppやSpotifyなどからぜひ聴いてみてくださいね!
発音矯正の方法をご紹介した後は、多くの人が苦手とする代表的な発音を4つ取り上げて解説していきます。
正しい舌の位置を学び、この機会に克服しましょう!
Lの発音は、しっかりと上の前歯の付け根に舌を当てて発音します。
一方で、Rの発音は奥に舌を引っ込めるようなイメージです。
「『Rの発音=巻き舌』と思っていた方もいるかもしれません。でも実際のところは、口の中のどこにも触れずに発音する形になります。これは日本語にはない発音方法であるため、ぜひ少しずつ練習して慣れていきましょう!」
「L」と「R」の発音の違いに関しては、ランカル英会話のオンライン動画学習でもご紹介しています。
こちらもぜひチェックしてくださいね。
実践発音法 – L, R<プレビュー>
THの発音は舌の先を上下の前歯ではさむ形、または舌先を軽く上の歯に触れるイメージで発音します。
Sは舌を口の上にくっつけたまま息を吐き出すような形で発音します。
具体的な単語として、「mouse(ネズミ)」と「mouth(口)」、「sick(風邪)」と「thick(厚い)」などがあります。
ぜひポイントに意識しながら発音してみてくださいね!
Fの発音が上の前歯で下唇の上の部分に軽く触れて、息を吐き出すことで発音しますが、Hの発音は日本語の「ホ」と同じように発音をします。
「Food(食べ物)」と「Hood(ずきん)」、そして「Fold(畳む)」と「Hold(持つ)」。
繰り返し発音しながら、舌の位置を正しい場所へと直していきましょう。
Bは日本語の「バ」と同じ発音であるため、特に意識することはありません。
それに対してVは独特な発音で、前歯で軽く下唇を噛んで「ブ」を発音するイメージです。
「『V』を発音している時に、下唇が振動しているかどうかを確認しましょう。振動していたら、あなたの『V』の発音はバッチリ合っています!」
最後に、より発音が難しい単語にフォーカスしてご紹介していきたいと思います!
「raw(生の)」という単語もあるので、発音の際は要注意です。
「こちらも『R』の発音がたくさん出てくる単語ですね!『鏡』のように意外と身近な言葉で『R』の発音を含む単語は多いかもしれません。」
今回は、英語の発音のコツや英語の発音を矯正する3つの方法をご紹介しました。
ご紹介した練習法を一度行ったからといって、今日から正しい舌の位置で発音できるというものではありません。
英語特有の舌の位置、発音方法に慣れるためには、継続して発音練習に取り組む必要があります。
そのため、発音練習に使用する音声は、海外ドラマや好きなアーティストのインタビュー動画など、あなたの興味のあるものを使用してみてくださいね。
きっとモチベーションを維持しながら、取り組むことができるでしょう。
発音は少しずつでも改善することで、必ず良くなります。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
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気になる方は下のプレビュー動画をチェックしてみてくださいね。
クリアな発音法<プレビュー>