【バイブル映画祭】「誰かの声」に負けないで、自分の力を信じてあげたくなる一本。のアイキャッチ

【バイブル映画祭】「誰かの声」に負けないで、自分の力を信じてあげたくなる一本。

編集スタッフ:Lina

今すぐ名言を学ぶ

家でゆっくり映画を観るのっていいですよね。
バイリンガルがそろって口にする、おすすめの勉強法の中の一つにも「洋画を観る」があります。

だけど、いざ洋画を観ようとなると検索ページをいったりきたり、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。
そこでこのシリーズでは、LanCul(ランカル)英会話のメイト*であり、大の映画好きとして様々なジャンルのお気に入りを持つフィリピン出身のAlenに、毎日の小さな悩みや不安から人生の大きな考え方にまで、優しくもしっかりと背中を押してくれるような映画を教えてもらいたいと思います。
*ランカルでは、講師と生徒ではなく、フラットに楽しむ英会話のMC役を親しみ込めてメイトと呼んでいます。

第3回目では、自分の気持ちにもっと真っ直ぐになりたくなる1本をご紹介。
今回も観た人の人生をインスパイアしてくれるような作品をえらんでくれました。

 

人生観が変わるかも、オススメ映画を1本ピックアップ

Lina

「前回教えてくれた “Harry Potter”は、老若男女幅広い方々に好評でSNSでもたくさんの人が読んでくれていたみたいだよ!
今回はどんな映画を紹介してくれるの?」

Alen

「今回僕がおすすめするのは、コンピューターの基礎を作った天才数学者の伝記が基となり、アカデミー賞全8部門でノミネートされ多くの評論家からも高く評価された、2014年に公開の『The Imitation Game』
映画やその中のセリフは、僕の今ある人生に多くのインスピレーションを与えてくれているんだ
今回はその中から、自分自身を再び信じる力を与えてくれた人生の名言を紹介するね。」

“The Imitation Game”ってどんな映画?

<あらすじ>
時は1939年、イギリスからドイツへの宣戦布告を機に第二次世界大戦が開幕した。
天才数学者の主人公アラン・チューリングは、英国政府の機密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る世界最強の暗号 “エニグマ”の解読に挑むことになる。

暗号解読のために集められた6人の天才たちは暗号文の分析を始めるが、唯一チューリングだけは勝手に奇妙なマシンを作り始める。自閉症を抱え、幼い頃から常に孤立してきた彼は、共同作業などはなからするつもりがないのだった。

両者の溝が深まっていく中、チューリングを救ったのは、クロスワードパズルの天才ジョーンだった。彼女は彼の純粋さを守りながらも固く閉ざされた心の扉を開いていく。そして幾度の試練を乗り越え仲間として心を交わした彼らは、遂にエニグマを解読する。

しかし、本当の戦いはここからだった。解読した暗号を利用した極秘作戦が計画されるが、それはチューリングの人生はもちろん、仲間との絆さえも危険にさらすものだったのだ。さらに自分に向けられるスパイ疑惑。そしてチューリングが心の奥に隠し続け、ジョーンにすら明かせなかった、もう一つの大きな秘密。
あらゆる秘密と疑惑が幾重にも積み重なり、チューリングの人生は思わぬ方向へと突き進んでいくが…。

 

実在した天才、アラン・チューリング(1912-1954)

イギリスに生まれた数学者。
エニグマ暗号機による暗文を解読する機械「Bombe」の開発し、これは第二次世界大戦においてドイツ軍との戦闘を二年早めたとされている。
「Bombe」の開発はコンピューターの基礎を築いたと言われている。
戦後、当時違法とされていた同性愛の罪により逮捕され、ホルモン剤の投与により精神を病んだことにより、41歳で自殺。
生前の功績を讃えて2013年、エリザベス女王から死後恩赦が与えられた。

 

周囲から不当な扱いを受けながらも、決して自分の目指すべき場所、心の在り方を曲げない主人公チューリング。
この映画では彼の内面に焦点を当て、外側でどんなことがあっても変わらず自分信じる芯の強さを描いています。

Lina

「それでは今回もさっそく、Alenの心に刺さったセリフについて教えて下さい!」

 

01

Sometimes it is the people who no one imagines anything of who do the things no one can imagine. 時として誰も想像しないような人が 想像できない偉業を成し遂げる。
映画の中で話し手を変えて3度登場する台詞。1度目は学生時代に唯一の親友クリストファーから主人公チューリングへ、2度目はチューリングからヒロイン、ジョーンへ、3度目は心身ともに弱り果てたチューリングを見たジョーンから励ますために贈られる。

 

Alen

「この映画のこの台詞は僕に “Don’t limit yourself.”(自分の限界をつくるな)と教えてくれたんだ。
そして誰かが『あなたには無理だ』と言ったとしても、自分に強い意志があればできるはずだから、他人の意見に流されてはいけない、自分は自分なんだっことを学んだんだよ。

この映画を最初に観たのは5年以上前になるかな。
当時はパイロットになりたくて専門学校に通っていたんだけど、学費が高くて諦めてしまったんだ。
在学中はそれ以外何も考えていなかったから、次にどこに向かうべきか、何ができるのか分からなくなってしまったんだ。

何かを探すことって簡単なことじゃないよね。
親はずっと僕に弁護士になってほしいと思っていたんだけど、それはどうしても違うと感じたんだ、もっとやりたいことがあるはずだって。
それで気づいたんだ、ずっと東京に行くことを願っていた自分にね。

実行すること簡単なことではなかったし、両親も友達も誰も僕にそんなことができるなんて思っていなかった。
でもこの映画のセリフが、自分ならできると信じる力と芯を曲げない勇気を僕にくれたんだよ。
だってその道が良いか悪いか、成功するかどうかなんてやってみなきゃ分からないでしょ?」

Lina

たしかにそういう経験は、みんなが心当たりあるかもね。
反対されることが怖くて周りに自分のやりたいことが言えなかったり、あなたには出来ない向いてないと言われて夢を諦めたり。
でもやってみなければ何も分からない、だからこそ自分の芯を強く持ち、自分の力を信じてあげることが大切なのかもしれないね。」


出典:「イミテーションゲーム」公式トレーラー

Lina

「お次は私が見つけた名言を1つご紹介していきますね。」

 

02

When people talk to each other, they never say what they mean. And you're expected to just know what they mean.人が話す時、決して本音は話さない。 そして本音を知ってもらおうとする。
親友クリストファーから暗号解読の本を教えてもらった際、人が話すときとどう違うのか、と尋ねるシーン。

Lina

この台詞を聞いたとき、「確かにな…。」と少し反省している自分がいました。
100%伝えなくても相手が理解することを期待したり、本音と建前を使い分けたり。
思い返すとそんな過去の自分がいました。
しかし本当に誰かと心で繋がりたいのなら、そして自分を理解してほしいのなら、本当の言葉で真っ直ぐに伝えることが大切なのではないでしょうか。
そしてその正直な言葉が、自分への自信となって返ってくるかもしれませんね。


出典:「イミテーションゲーム」公式トレーラー

Lina

「続いては、映画の中から日常でも使えるフレーズを私Linaがピックアップしてみました。」

 

03

You don't get to decide who lives and who dies.人の生死を決めることなんてできない。

暗号解読チームの一人の家族が、ドイツ軍が爆破予定の船に乗っていることが判明。
しかし、イギリスの勝利のために助けることができず怒りのあまりにチューリングへ投げた言葉。

“get to〜”という言い回しはネイティブとの日常会話で頻繁に使われます。
「〜できる」という意味ですが、 “can”が本来の能力に対して使うことに対して、こちらは何かをする機会を与えられたのちの選択に対して使います。

 


出典:「イミテーションゲーム」公式トレーラー

 

04

Today we call them "computers".今日、我々が"コンピューター"と呼ぶ物である。

最後の語りのシーンで流れるフレーズ。
個人的に、天才数学者が戦争を勝利に導くという大きなスケールから、我々の生活に関わるレベルまで一気に落とし込まれたことで主人公の偉業への親近感と、私にも何かできるかも!と勇気が湧きました。

“Call A B”「AをBと呼ぶ」という意味になります。
Call me 〇〇.(私のことは〇〇と呼んでね。)と自己紹介の際に使うこともできるので、友達作りや新しい環境でぜひ使ってみてくださいね。

 

出典:「イミテーションゲーム」公式トレーラー

 

One-Point English | 今日から使えるフレーズget to 〜. 〜できる(=〜する機会がある)Call + A + B AをBと呼ぶ

 

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Lina

「人は誰でも周りの声に負けそうになったり、流されてしまいそうになることはあると思います。
しかし、誰よりも自分が自分自身の可能性を信じてあげることが、どんな予想できなかったことも可能にしてくれるのではないでしょうか。
たとえその道がゴールまで続いてなくても、その道を歩む芯の強さがまた新しい可能性に繋げてくれるかもしれません。
主人公のチューニングの暗号解読が、私たちの今に欠かせないコンピューターに繋がったように、この記事を打ちながらそんなことを思います。

だから、今日も年齢や性別、環境に負けず『自分だけの芯』を持ち続けていたいですよね。」

LanCul英会話ではそんな教科書では学ぶことの出来ない、日常的でより実践的な英会話を学ぶことができます。
気になる方は下のプレビュー動画をチェックしてみてくださいね。

自己表現力<プレビュー>

 

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