英語の効果的な学習ノウハウ!国内だけで上達した勉強法
英語を勉強していると、「イディオム」という言葉を耳にしたことも多いはず。
“a piece of cake” というフレーズなら中高の授業で習ったことがある人もあるのではないでしょうか。
実はこのイディオム、ネイティブ同士の会話では毎日頻繁に使われているんです。
そんな英会話をする上で欠かせないものですが、
「忙しい毎日、何か効率的な勉強法はないのかな…。」
「ネイティブがリアルに使っているイディオムをもっと理解できるようになりたい!」
「便利なフレーズを覚えて日常会話で使いこなしたい!」
そんなふうに思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、
イディオムを習得する上での効率的な覚え方や日常に取り入れやすい学習法から、実際にネイティブが使うフレーズまでを一挙にご紹介していきます。
【 目次 】
英語の「イディオム」とは日本語でいう慣用句のことであり、いくつかの英単語が連立し、その文字から連想される意味とは異なる意味になります。
類似表現や比喩から成り立つものが多いのも特徴の一つです。
イディオムは日常会話でも頻繁に使われるため、このような知識がなければ文脈を理解することに苦労するでしょう。
知っているか知らないかでリスニングの理解力もかなり変わってきますよ。
先ほどもお伝えしましたように、イディオムは、実際に使える英語を習得する上で大変重要な要素の1つです。
なぜなら、実は、教科書で学ぶ英語と実践で学ぶ英語は全くの別物だからです。
またイディオムはリーディングやリスニングをする際に頻出する表現であり、ライティングやスピーキング時も、使うことでより自然な英語になるからです。
英語力が上がれば上がるほど、当然、無視できない存在になってきます。
特にリーディングやリスニングをする際は、そのフレーズがイディオムだと理解していないと意味を取り違えてしまう可能性もあります。
しかし、たとえ英語初心者であっても慣用的表現としてしっかり理解し記憶することができれば、きちんと使いこなすことができるでしょう。
イディオムに限らず、毎日触れることは英語上達に欠かせません。
日常に取り入れやすい学習法としては、映画の予告編、YouTube動画、SNSなどに載っている短い英語スピーチなどを観ることがおすすめです。
また、アメリカのドラマやコメディー映画などを観ていると『日常英会話でこんなに多くのイディオムが使われているの?』と驚くほど、友達同士やビジネスなど様々な場面で非常によく使われています。
なのでそういったものに触れる機会を増やすだけでも習得に役立ちます。
「今回は、ランカル英会話に所属するイングリッシュスピーカーにもイディオムを学ぶのにおすすめなコンテンツをお聞きしました!」
「英語のホームコメディーは使われているイディオムが多くておすすめだよ。
特に僕がおすすめするのは『F.R.I.E.N.D.S』『How I Met Your Mother』『Brooklyn 99』かな。」
「僕がよく見ていたおすすめは『The Shimpsons』かな。
これはたくさんのイディオムを使っているから学習にはもってこいだと思うよ。」
英語のイディオムを理解するためのコツは、文字通りの意味に捉えないことです。
それぞれの単語だけを見ても意味が通らないので、本当の意味を理解するために、文脈から学ぶことが大切になります。
イディオムの量は非常に膨大なので、すべてを記憶することは難しいかもしれません。
しかしある程度必要なイディオムを覚えてしまえば、知らないイディオムが出てきた際も、それがイディオムだと気づくことができるようになります。
また、「面白いな」と感じるものや「使える」と感じるものから覚えていくのも良いでしょう。
イディオムの中には、なぜそういう意味になるの?と思うようなものも多くあります。
自分の興味がある分野や好奇心がそそる意味などから触れてみることも、しっかりと記憶に残すためにオススメです。
イディオムについての基本的な情報や勉強法について学んだあとは、実際に覚えておきたいイディオムをご紹介していきます。
まずはどんなシーンでも日常的に使えるイディオムを見ていきましょう。
ネイティブが実際によく使う、おすすめのイディオムも教えてもらいました。
1. Kill two birds with one stone
一石二鳥
「これは英語と日本語がそのままの意味になっているから、英語初心者でも分かりやすいと思うよ。こういった意味が同じイディオムから覚えていくのもおすすめだよ!」
2. Stab someone in the back
裏切る、信用を失う
stabは刺す、backは背中という意味がありますが、このイディオムでは信頼している人(=背中を預けられる人)に不意に刺される =裏切られるという意味になります。
3. Ring a bell
以前に聞いたことがある
直訳すると、学校や玄関などのベルを鳴らすという意味になります。
しかし、本当の意味は誰かが聞き覚えのあることを言った際にベルがなって思い出そうとしているという状況になります。
4. Hit the books
勉強する
hitには叩く、打つ以外にも、何かを行う、始めると言った意味合いがあります。
それを考慮するすると、もう勉強をするイメージもつきますよね。
5. Blow off steam
ストレス発散
日本語でもガス抜きという表現を使うことがあるように、自分の中にたまったストレス(=蒸気)を外に出すようなイメージだと分かりやすいでしょう。
6. Get over something
(何かできごとを)乗り越える、(誰かを)吹っ切れる
例)I got over her. (彼女のことは吹っ切れたよ。)/ I completely got over an illness. (病気から完全に復活したよ。)
こちらは文字通りフェンスなどを乗り越える際にも使えますが、イディオムとして使う場合は少し意味が異なります。
7. A piece of cake (= easy as pie)
とても簡単なこと、朝飯前
例)This test was a piece of cake!(このテストは簡単だったよ!)
アメリカ人にとってケーキやパイは定番のデザート。
いとも簡単に食べることができるという意味から、簡単だ言いたいときに使います。
「単語も覚えやすいし、イディオムを覚える上で絶対に抑えておきたい言い回しの一つだよ。」
8. Spill the beans
秘密を漏らす
麻袋が破れて豆が溢れ出す様子(=秘密が流出して広まる様子)を想像すると分かりやすいでしょう。
9. Go down in flames
見事に失敗する
英語からなんとなく想像がしやすいものもあります。
flameとは炎を意味しており、炎の中へ落ちていく=失敗するという意味に捉えることができます。
10. Under the weather
具合が悪い、気分がすぐれないこと
例)I’m a little under the wether, so I will take a rest.(少し気分が優れないからちょっと休憩しようと思います。)
「これは気ままに変化していく天気に体調を例えて、体調があまり優れないことを言っているんだ。
なんか気分が乗らないってときは日常でもよくあると思うから、頻繁に使いまわせるよね。」
11. Not my cup of tea
好みじゃない、趣味じゃない
例)This music is not my cup of tea.(この音楽は私の好みではありません。)
“I don’t like it.”(好きではありません。)とストレートに言うようりもエレガントに断るときに使える言い回しだよ。
日常会話の中でも僕は頻繁に使っているよ。
12. Take a rain check
またの機会にします、延期します
例)I’ll take a rain check on that.(次の機会にお願いします。)
「これは僕が日常でもよく使うフレーズだよ。
ビジネスや日常などシーンを選ばず使える便利なイディオムだよ。」
13. Once in a blue moon
ごくまれに、めったにない
例)My sister lives in America, so I only see her once in a blue moon.(私の姉はアメリカに住んでいるので、彼女にはめったに会えません。)
「ブルームーン」とはその名の通り青色に見える満月のことを指します。
通常一季節(3ヶ月)に3回満月を見ることができますが、ごく稀に4回見ることができる場合があります。
その際の3回目に見える満月が、ブルームーンになると言われています。
「これも頻繁に使う言い回しで、使うだけでネイティブっぽくなるのでオススメだよ!」
ビジネスにおいて使えるイディオムも少しご紹介していきます。
14. Bring (something) to the table
価値のある物事をもたらす
例) she brings a lot of experience and some important skills to the table.(彼女は豊富な経験と重要なスキルをもたらしてくれます。)
テーブルに何かを持ってくる=価値のある物事を運んでくれる、という捉え方をするとよいでしょう。
15. in a nutshell
ひとことで言えば、簡潔に言えば
nutshellとはナッツ類の殻のことで、とても小さいことを表しています。
そんな小さな中に入るくらいの量=ひとこと、と覚えることができるでしょう。
16. to see eye to eye
意見が一致する
例)I don’t see eye to eye with her on this subject. (私はこの問題に関して彼女と見解が一致しない。)
目と目が合うという由来から、「意見が一致する」という意味になります。
17. Twist someone’s arm
説得させる
こちらは誰かの腕をひねるのではなく、腕をねじ伏せるイメージから説得させるという意味になります。
18. The elephant in the room
タブーな話題や重大な問題のこと
例)Let me be the one to mention the elephant in the room. (重要なことを私に伝えさせてください。)
みんなが認識しているけど、あえて議論を避けている話題
プライベートでも、ビジネスでも使えるのでおすすめです!
いかがでしたか?
もしかしたら、耳にしたことはあるけどイディオムとは知らなかった、なんてものもあったのではないでしょうか。
英会話上達を目指す上で、その文化や環境ならではのイディオムを習得することは語彙力、表現力を高め、コミュニケーションの幅をさらに広げることにつながります。
LanCul英会話ではそんな教科書では学ぶことの出来ない、日常的でより実践的な多様な会話を学ぶことができます。
気になる方は下のプレビュー動画をチェックしてみてくださいね。