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世界共通「コミュ力の源」、LGBTQに学ぶオープンマインドなコミュニケーションとは

編集スタッフ:Lina
メイト:Pablo

デザインや機能性、カラーや大きさなど、バッグ一つをとっても十人十色。
そんな「バッグ」やその「中身」には持ち主それぞれの “自分らしさ”が詰まっていると思います。
連載でお届けしている「わたしのバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、その人のルーツを探りながら聞いていくシリーズ。
今回のバッグの持ち主は、自身の経験を生かしてLanCul(ランカル)英会話にメイトとして所属しているスペイン出身のPablo。


バッグとその中身

彼の英会話セッションに参加した方なら誰でも納得するほど、ユーモアと受容性に富んでいる彼。
LGBTQの一部でありゲイとして日本人の彼を持つPabloは、誰よりも愛情深く人と関わることが大好き。
誰からも好かれる彼が持つ『コミュニケーション力』とは何なのか、それぞれのアイテムを通してその魅力の源を垣間見ることができました。

一見普通に見えるものも、見方が変われば感じ方も変わるという持ち物。
彼が選ぶものから見えてくるものは一体何なのか、さっそく覗いてみましょう。

本当の価値は自分が決める


バッグを持つPablo


「それではさっそくPabloのバックについて教えて下さい!」


「まずは僕にとって特別なこのバッグ。
前のバッグは長年使っていたから、持ち歩いている途中で突然紐が切れちゃってさ、新しいのを買わなきゃって思っていたんだ。
そしたら僕の彼氏がクリスマスプレゼントにサプライズで買ってきてくれたんだよ。
TPOによってリュックと使い分けているんだけど、この仕事やお出かけのときなど、ちょっと良い格好をしたいときによく使っているんだけど、これを持って外に出ると自然に背筋が伸びていつもより好きな自分になれる気がするんだ。
このバック自体の価値ではなく、それを持つことで自分がどう価値を感じるかを大切にしているよ。」


「持ち物は外に見えるものだけど、大切なのは見え方ではないのかもしれない。
その人がそれ持ち物を身につけることでどんな自分になれるのか、どんな気分になれるのか、それが本当の良さを教えてくれるのかもしれませんね。
彼氏といえば、上の写真でパソコンに貼ってあるステッカー、LGBTQと関係があるんだよね?」


「これは “Rainbow Friendly City Shibuya” *というステッカーで、いろんな人の目につく場所に貼っているのさ。
もしこれを見て不思議な顔をしている人がいたら『LGBTQについて少し調べてみてよ!』って伝えられるからね。」

*LGBT当事者/非当事者かかわらず 6色レインボーの何かを身に着けたり 学校・職場・店舗などに飾ることを通じて LGBTフレンドリーであることを表明できるもの。
LGBT(性的少数者)への支持を表す6色の虹に彩られた渋谷区の花「ハナショウブ」(レイ ンボー・アイリス)のマークは、渋谷区におけ るLGBTダイバーシティ推進のシンボルです。(渋谷区公式サイトより引用)


「対象者に関わらず対等に物事を考える発想や、その考え方を押し付けるのではなく自らの行動を見せることで他者に影響を与える。
そんな先入観に縛られない姿勢が、Pabloの心の豊かさやコミュニケーションの高さに関係しているのかもね。」

誰に対しても “フェアに”というオープンマインド


「そういえば2人の間の中で大切なものを持ってきてくれたって聞いたけど、どんなものなの?」


「このピカチュウの財布さ。」


「日本でもやっている人はいるかもしれないけど、これは彼氏と共有の財布なんだよ。
この考え方はスペインではすごく有名で、スペイン語で “Bote”って呼ぶんだけど、日本語でポットという意味なんだ。
毎月一定のお金をここに入れて、デートしたときや2人のものを買うときはここから使う。
どっちが奢るとか、どっちがいくら払ったとか、そういうことで揉めなくていいようにね。」


「たしかに今でこそ男女平等の考え方が日本でも徐々に広まってきているけど、それでもまだデートのときなどは男性が払うもの、もしくは少し多く出すものっていう考えが良くも悪くも残っている気がするよね。
それってLGBTQの中ではどう捉えられているんだろう?」


「一概なことは言えないけど、みんな相手を尊重していることは確かだと思うよ。
僕が知っている限りでは、LGBTQのコミュニティではそういった男女を区別するようなルールは存在しないんだ。
もし万が一僕が男だからといって何かを求められるようなことがあれば、その人の考え方を残念に思うかもしれない。

僕には、例えば電車の席だったりドアを開けることだったりを誰かが「するべき」という区別はつけない信念があるんだ。
年齢、性による違いがあっても、それぞれの立場からフェアに接することが、我々一人ひとりの礼儀だと思うんだ。

男だから、女だから。
性別によって良し悪しを決めるのではなく、その一人ひとりを見てあげることが他者とのより深い関係性を築いてくれるのだと信じているよ。」

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「オープンマインドな姿勢で老若男女誰にでもフェアに接するPabloだからこそ、周りからも同じように愛されるのかもしれませんね。

男は女を守るもの。
女は繊細で大人しくいるもの。
大人の話は有無を言わさず正しい。
子どもの意見は聞くに足りない。

100%間違っているとはいかずとも、上のようなステレオタイプの考え方は私たちの生き方を知らず知らず狭めてしまうのかも知れません。

ジェンダーによる違いを超えた普遍的な人々の交差こそがオープンマインドな関わりを生み出し、豊かなコミュニケーションを育むのではないでしょうか。」

オープンマインドな考え方だけじゃない、LanCulで彼と一緒に「異文化」と「英語」を学んでみませんか?
気になる方は下のプレビュー動画をチェックしてみてくださいね。

 

異文化理解:信仰と信念<プレビュー>

 

スペイン出身の彼は、かつてバレエやミュージカルのプロとしての経験があり、様々な状況下でも自分でいることを忘れずに平常心を保つスキルを持っています。
実は、人前での上手な立ち振る舞い方を習得することで英会話をよりスムーズに行うことができるのです。
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立ち振舞い方<プレビュー>

 
 

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